「っ?!...ぇ?」

驚いてつい美早を振り返る。

今...蒼って...。

『蒼っ!』

ふいにあのころの記憶がよみがえる。

いつも俺を呼ぶ懐かしい声。

でも、そんな名前、ずっと前に捨てた。