現在11歳


隣にはメルカ

いつも一緒にいる






でも最近メルカの様子がおかしい


友達のライと喋っていたら視線を感じるんだ

視線を感じる方向を見ればそこにはメルカ





睨んでた




可愛かった顔が綺麗になった


そんな綺麗な顔でこっちを睨んでた





私は心配になる


メルカに聞いても何も言わない





「なんでもないよ」



そう一言言うだけ





いままでお互い悩みはとかは全部打ち明けてきた

何も言ってくれないのは初めてだった


だから余計に心配になった





いつも通りメルカの家に遊びに行く

でも普通だった








ある時、ライと喋っていたらメルカに呼ばれた

ライに一言言ってメルカの方まで行くとまた睨んでいた


私が何か悪いことをしたのかな

でも何もわからずに謝るのも失礼かな



だけどメルカの方が先に口を開いた


「ライと仲いいね」


「え?うん」


相変わらず睨んだままのメルカ


でもなんで睨んでるのかわからなかった

でもメルカはそれ以上何も言わずに何処かへ行った




ライとはたぶんメルカの次に仲がいいと思う




ライには親友がいた

だけど友達に親友をとられたって泣きながら言っていた


ライの親友はとても優しいから嫌とは言えずライと一緒にいる事が少なくなっていた


時間が解決してくれると思いライは私の側にいた

私もそれで納得していた









その数日後の事だった

メルカに手紙を渡された


中には一言




ライの事嫌い?





そこでやっと気づいたんだ


メルカはライに嫉妬していた



もしここで好き、なんて言えばメルカは怒るだろうか





いや、メルカはそんな人じゃない

メルカだってライの事が好きなはず








「メルカ、さっきの手紙だけど…」


「あ、そうだひとつ書き忘れてた」


メルカは笑顔でそう言う










「私はライが嫌いだけどミオもライの事嫌い?」







一瞬何を言われたかわからなかった



ここで好き、なんて言ったら…

初めての喧嘩になるか、最悪の場合は縁を切られる




いや、私達は親友

そんな簡単に終わるはずは無い







でもやっぱり少し怖かった



だから、



「…普通かな」



嘘をつくしかなかった











「ふぅん」




メルカはそれだけ言うとまた何処かへ行った





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