簡単に返事をして部屋を出た。




リビングには奏斗の手伝う姿。




なんか慣れた手つきだし。




ウケるッ!!




新しい家具ばかりの世界には




ウチはまだ馴染めていなかった。




ウチの住んでいたあの家は、




母さんの財産となるらしい。




でも家具は何もない。




ただウチと姉ちゃんで手紙を残した。




「稀緒、手伝ってー!」




「はいはーい。」




奏斗はそんな姿を見て笑っていた。




でもそんなこと全く気付かなかった。




ウチ、きっと今幸せです。




母さん、元気ですか?