そんな俺を紀衣は抱き締めた。

「!」
「……桐?私がいるよ」
「……っ………ばか。生意気だな」
「……ふふ」

俺は紀衣を抱き締め返す

「俺がいる。……だから、付き合ってくれますか?」
「………はいっ………」




何度遠回りをしただろう。
何度傷つけ、傷ついただろう

立ち止まったりもした


これからも立ち止まることはあるだろう。
だけど
もう下を向くことはない。

君が隣にいるから

俺は
前を向ける


二人で歩いていこう

そして
幸せになろう。

俺がいる。

俺が…守るよ。