chime~幸せを告げる音~




なにしろ生徒会のメンバーは優しい人が多い。


今ここで倒れたりでもしたらみんな気を使ってしまうだろう。


だから私は笑顔で列の後ろに戻ろうとした。



そのとき肯定の半分を使っていた男子の一部がこっちへ向かってきた。



おそらく女子の姿を見ていたのだろう。



その中にあいつもいた。




あいつは私のところへまっすぐ向かってくると、


じっと私の目を見る。



いつになく真剣な目で私から目をそらした。


その後もあいつが私のことを見つめているなどとは思わずに・・・