「はい」 そう言いながら彼は 私に手を差し伸べてきた 『……はい?』 私は思わず聞き返した いや…と言うより分からないフリを してしまったのだ ザァァァァ… 木々の擦れる音が一段と響く 「…」 『…』 何故かって? 勿論、それはね…… 世に言う沈黙状態だから! 沈黙とは恐ろしい………