何故なら、僕もイメージしていたデザインは彗星だったからだ。

タイトルをつけるなら、“恋の彗星”だ。

「彗星のように突然始まった恋、みたいな。

名づけて“恋の彗星”って」

自信満々に語る円に、僕は笑いたくなった。

ここまで一緒となると、すぐにデザインが終わりそうだ。

考えていたタイトルも一緒だったなんてね。

「絶対に素敵な指輪にしようね!」

「ああ、しような」

僕と円は微笑みあった。