恋の彗星―僕が彼女と結婚した理由―

円と白鳥美麗が表紙を飾ったと言う雑誌は、今月の終わりに発売されることだけはわかった。

円がうるさいから、一応買っておこうかな。


翌日。

「恋人への誕生日プレゼントでしたら、こちらの方がよろしいかと思われます。

こちらは周陽平のデザインで…」

相も変わらず仕事を頑張る僕。

「いらっしゃいま…」

その客の顔を見たとたん、僕はパニックを起こしそうになった。

「良介、久しぶり」

とっくの昔に別れた元カノだった。