恋の彗星―僕が彼女と結婚した理由―

突然のことにビックリして、思わず後ろに下がった。

「な、何だよ」

今不覚にも、すごいドキッとした。

いや、ドキッって何だ?

「あ、そうそう。

今日さ、白鳥美麗ちゃんと撮影したんだ!」

「えっ?」

誰?

「良ちゃん、『ピカルの定理』見てないの?」

残念ながら。

「彼女すっごいおもしろいの!」

言われても全くよくわからん。