仕方ないのでタクシーでたった今言われた彼女の住所を告げ、家に向かう。

一体何なんだよ。

走ること１０分、チョコレートの色の壁のマンションが見えた。

ふーん、こんなところに住んでるんだ。

売れっ子の人気モデルだから六本木とか銀座に住んでるかと思ったけど。

結構小さいところに住んでるんだな。

しかも僕の家とは少し近い。

「確か…２階だったな」

階段で２階にある彼女の部屋に行く。

「２０３号室…あった」

ピンポーン

チャイムを鳴らした。