彼はその答えを見つけた時

大いに喜んだと彼をよく知る友は言う。

白ヤギさんは早速、筆を執り

今の問題点とその解決方法を

すべてのヤギたちに気付いてもらおうと

紙に残そうとしたのである。

用紙には、化学物質が一切含まれていない

高級な「ヤギのおすすめ」を使った。

しかし、筆が進むにつれて

この根拠は根拠として成り立つだろうか?

別の方向からのアプローチも必要ではないか?

そもそもこの定義は正しいのか?

疑問が疑問を呼び

さらに疑問の沼に落ちてしまう。

そんな心理的状況の中

白ヤギさんの頭は真っ白になってしまう。

どのくらいの時間が経ったであろうか。

先ほどまで目の前にあった用紙がない。

しかも、今日は何も食べていないのに

なぜか食欲が満たされてる。

白ヤギさんは悩んだ。