白ヤギさんは好奇心旺盛で

バイタリティー溢れるヤギである。

彼は言う。

無知の知、と。

彼は毎日毎日、道端に生い茂る草を

ハムハムと味をかみ締めながら

この世界に根を下ろす謎について

思案に耽る。

そして、20歳の誕生日に

彼は筆を執る事を決意した。

それから毎日のように彼は

世界の謎に立ち向かうようになるのだ。

世界の謎に立ち向かうヤギ。

それが白ヤギさんだ。

そんな白ヤギさんだからこそ

悩みがあった。

今までほかのヤギと同じように

惰性で生きてきて、深く考えず草を

ハムハムとかみ締めてた彼には

ふと気が緩むと食欲を満たそうとしてしまうのだ。

ある日のことである。

白ヤギさんは、ヤギの未来を憂えてた。

このまま我々ヤギは惰性で草を食む存在でいいのか?

彼はついに自分なりの答えを出した。