紫陽花と桃




しばらくの間、自問自答していると、大牙がこちらを見つけたようだ。


「大牙、お疲れさま。」

「んー。」

「こういうイベント出ないのに珍しいね。」

「・・あー、クラスの奴等に席替えがかかってるからって泣きつかれた。」


な、泣きつかれた?!

指をならしながらしれっととんでもないことを言う私の彼氏。


確かに大牙はバスケ上手くて強化選手にも入るぐらいだけど・・・
泣きつかれたって・・・


「そういえば、大牙たちのクラスって席替え少ないんだっけ?みんな必死なんだね。」

「んー、まぁ。俺、関係ねぇし。」


大牙は頭いいくせに、居眠りばかりするから強制的に一番前の席にさせられたと風の噂で聞いた。


ん?何で風の噂でかって?

それは・・・


「おーい、大牙!サッカーの応援いこーぜ!って悪い、邪魔した?」

「別にー。んじゃ俺いくから。」

「・・うん。また後でね。」


そう言い残し友達と楽しそうに笑い校庭へ向かう大牙。