でも、いい声してたなー。 落ち着く声。なんだろう? 低くもなく、高くもなく。 それでいて、もっと聞きたいって 思えるような声。 どんな人かな? 声の感じは優しそうな人だったな。 あたしはいつの間にか、電話越しの 彼に惹かれていった。 「今度は何?さっさと喋れ。 え?泣いてた?あぁ、あれな。 嘘泣き。あの子、結構うまいな。 俺もびっくりした。ん? あー。わかった。」 盛り上がってた舞が、再びあたしに 携帯を差し出してきた。