愛してるなんて言わないで




「さっきの人なんてお名前なの?」


舞に色々聞いちゃおう作戦開始。


「洸だよ。顔そうでもないのに
イケボやろ?あの声欲しいわ。」


こう君か。そんな感じの人だな。


「どこの人なの?」


「和歌山。」

和歌山って、どこ?

必死に思い出すけど、あたしの頭じゃ
無理だった。

地理苦手なのに、余計分からなくなる。


「和歌山ってどこ?」


「お?お前洸に惚れたか?」


図星の舞さん。そういう勘だけは
冴えてるよね、ほんとに。


「そうなの…かな?」


ただ、もっと知りたいって思ったんだ。

そう続けると、舞は大人びた表情で


「それは、恋だよ。」


と、あたしも気づかなかったことを
述べてくれた。