「ねぇ…洸くん…。あたしは洸くんの何?都合のいい女?元カノ?それとも…ただのうざい女?」
こんなこと言うつもりなんてなかった。
こんな…重いだけの女みたいなことなんて。
『は?何言ってんの?華穂のこと都合のいい女なんて思ってるわけないじゃん?』
諭すように、淡々と告げられる。
それがまた涙を溢れさせる。
「…じゃあ、もう突き放してよ。振りなよ!待つのもう嫌…。洸くんの側に居れないなら、諦める。」
そんなこと、思ってなんかない。
ただ、引き留めてほしいだけ。
そんなことで洸くんを縛り付けようとしてただけ。
『俺は華穂に諦めて欲しくない。…勝手なこと言ってるのわかってるけど。それでも、俺が好きな子と、華穂のこと同じくらい好きなの。だから、華穂には頑張ってほしい。』
洸くんを諦める。そんな言葉を口にする度に洸くん自身に言われた。頑張れって言われて、まだ望みがあるのかと期待して。
でも、洸くんの心には他の子がいて。
その事実に苦しんだ。
この言葉がキープの為だったと気付くのが遅すぎた。それだけ洸くんが好きだったから。頑張れば洸くんがまた戻って来てくれるんじゃないか…と期待してる自分がいた。


