愛してるなんて言わないで



『違う…。』


「じゃあ、いつから?」


『6月…。』


思い当たることがありすぎる。


可愛くないとか、もっと女の子らしくとか、そんな事ばかり言われてた時だ。


それに、あたしが素を出してたとき。


洸くんに好き?って聞いたらはぐらかされた時。


なんだ、サイン出てたんじゃん。


「そう。それで二股かけたんだ?」


腑に落ちる。


もやもやしてたことが繋がる。


気付かないふりしてたんだ、あたしが。


『違う‼︎俺は華穂が…』


「好き?…ふざけるな。
あたしはキープ…か。あははっ。」


笑える。こんな時でもあたしを好きって引きとめようとする洸くんが、あまりにも滑稽で。


「誰かと比べられてると思ってたんだよねー?まさか、洸くんの好きな人だとは思わなかったけど。」


悔しい。気持ちを引きとめられなかった自分に腹がたつ。