借りた本を返しに来たら ……嫌な物を見てしまった。 「おっ、楠木。 お前まだそんなの読んでんの?」 篠島尚和(ささじまなおと) ――あの日私をバカにした男子。 「そんなの私の勝手でしょ」 冷たくいい放つ。