「あ、大地先輩!」
「…おっす」
放課後、部活に行く前に俺は佐々木のクラスに寄った。
すぐ俺の存在に気付いてくれた佐々木は、すぐさまこちらに来てくれた。
「どうしたんですか?こんなとこまで…」
「あ、いや…、マネージャーのことで…」
「あっ!」
俺がそういうと、佐々木は少しショックを受けたかのような顔をした。
「やっぱダメでしたか?」
「え!?」
え?や、やば。
俺そんな沈んだ顔してたかな…?
むしろその逆でやってもらいたいのに。
「いやいや、むしろその反対!頼んでいいかな…、マネ」
「…!!」
嬉しそうに笑う佐々木。
そこまで喜んでくれるなんて、ちょっと頼んで良かったかも。
「まかせてください!あたし…頑張りますっ!」
「ありがとう、助かる!」
そうして俺と佐々木は、部に改めて挨拶をするべく二人でグランドへと向かって行った。
「あ、大地先輩」
「…玲皇!」
ちょうど部室の前で着替え終わった玲皇と出くわした。
玲皇の目はすぐさま俺の隣にいる佐々木に向けられる。
「先輩、彼女ですか?」
「何言ってんだよ、新しい部員だよ!」
「は?」
ちょっと顔をしかめる玲皇。
それをみて咄嗟に佐々木は一歩前へと出る。
「た、橘君!今日からあたしもマネージャーとして頑張って手伝いするね!」
「佐々木、何で急に」
「え、あ…やってみたいなーって思ってて…」
やっぱり思った通り、二人は知り合いみたいだ。
じゃさっきの俺の勝手な作戦…結構上手く行くんじゃないか…?
「ふーん」
そっけなくそう言ってグランドに向かっていく玲皇の後姿を見ながら、俺は心の中で大きくガッツポーズをした。

