『うわ~ん!!佐久矢まで大人振りやがって!!ただじゃおかねえかんな!!』
そういって、なみだ目で佐久矢にビシッと指差す春。
・・・子供じゃあるまいし・・・。
『PVルームに座ろ~♪』
そう、PVルームとは、春が私たちのためだけにポケットマネーから出して作ってくれた高級な部屋だ。
そういって、うきうきしている萌とダルそうな佐久矢がPVルームの席に座る。
私が座ろうとしたら、春が得意気にいすを軽く引いて、座るときに、前に出してくれた。
いつも私が座るときにこうする。
なんでだろうね。
『いつものコースがいいな~!あ、今回は月のフルコースが食べたい!お兄ちゃん3人前~♪』
早口でそういうと、春は何も言わずに奥へ行った。

