黒猫ちゃんの憂鬱1





『うわ~ん!!佐久矢まで大人振りやがって!!ただじゃおかねえかんな!!』











そういって、なみだ目で佐久矢にビシッと指差す春。









・・・子供じゃあるまいし・・・。








『PVルームに座ろ~♪』









そう、PVルームとは、春が私たちのためだけにポケットマネーから出して作ってくれた高級な部屋だ。








そういって、うきうきしている萌とダルそうな佐久矢がPVルームの席に座る。










私が座ろうとしたら、春が得意気にいすを軽く引いて、座るときに、前に出してくれた。









いつも私が座るときにこうする。








なんでだろうね。








『いつものコースがいいな~!あ、今回は月のフルコースが食べたい!お兄ちゃん3人前~♪』









早口でそういうと、春は何も言わずに奥へ行った。