「何で言わなかったの!?」
『え?だって』
問いに答えるヒロの言葉をさえぎる。
「だってじゃない!!そうすれば近づかなかったの・・・に?」
最後まで言えなくなったのはヒロから手をとられたわけで、
『だって、好きだから、俺』
・・・はい?
「え?え、ヒロって自分のこと好きな・・・いやいや、あるわけが。ヒロにとってそんなことは・・・。ちゃんと育ててきたはず。・・・いやでも、・・・」
頭を抱えてうーんと悩みこむ俺にポカーンと見ているヒロ。
『クスクス。そんなわけねえじゃん。だから、俺は月がスキなんだよ』
「いやいや、そんなこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ!?」
いまだ悩んでいた自分の頭の上から声。

