黒猫ちゃんの憂鬱1



『ちょっと、月?もうやめてあげなよ。佐久矢だって男なんだからさあ』








ニヤニヤ顔で近づいてきた萌。









まぁそれもそうだね。









だんだんかわいそうになってきてしまった。








「ゴメンネッ」










そういって、萌と佐久矢の間をすり抜けて、クローゼットの前に立った。










ん~、あ、私の右と左手には水色の蝶とうすピンクの蝶の刺青があって、背中には特殊な金色の竜の刺青。











ん~、肩無しVネックでいいかなぁ。










ん~、黒?





白?








「ね~萌。佐久矢。私今日どっちだっけ?」








『今日は黒猫でしょ?』







「そっか。」