『ちょっと、月?もうやめてあげなよ。佐久矢だって男なんだからさあ』 ニヤニヤ顔で近づいてきた萌。 まぁそれもそうだね。 だんだんかわいそうになってきてしまった。 「ゴメンネッ」 そういって、萌と佐久矢の間をすり抜けて、クローゼットの前に立った。 ん~、あ、私の右と左手には水色の蝶とうすピンクの蝶の刺青があって、背中には特殊な金色の竜の刺青。 ん~、肩無しVネックでいいかなぁ。 ん~、黒? 白? 「ね~萌。佐久矢。私今日どっちだっけ?」 『今日は黒猫でしょ?』 「そっか。」