恒夜さんが海外に行っている日を狙っていたかの様に、

突然、恒夜さんの父親の執事をしているって人が家に訪ねてきた。


「間宮柚月さんですね。私は氷崎家の執事をしております。

旦那様よりお話があるため、当家に来て頂けませんか?」


私はその瞬間、全てを悟った。

いつかはこういう日が来るだろうと思っていたから。


「分かりました。用意してきます。」


私は覚悟を決めた。


「お待たせ致しました。お願いします。」


恒夜さんからもらった指輪を握りしめて、車に乗った。