花恋-はなこい-

そして「ふうん」と

いった表情を浮かべながら、

「彼が、“香坂君”か」

と、呟いた。


真由は目の前にいる

圭輔を見て、

心臓がバクバクしていて

上手く思考が回らない。


ただひとつ言えるのは、

“翠とは関係ないことは、

 ない”ということだ。


「私、香坂君のこと

 一目ぼれしちゃったぁ」


そう言いながら、

翠は圭輔に思いっきり抱きつく。


あまりに突然のことに

圭輔は唖然としながらも、

どうにか抱きつく翠を

振り払おうとした。