花恋-はなこい-

すると、圭輔は

そっと真由の手を握り締めて、

「真由。一緒に帰ろう」

と言い、

真由はこくんと頷いた。




いつもの帰り道。

いつものように

圭輔と真由は

手を繋いでいる。


しかし、

そこに流れる空気は

いつもとは違うように

真由には感じた。


なんだか圭輔に

話しかけにくい。


ただただ圭輔に

合わせるように歩いていると、

「あいつ、編入生か」

と、ぽつりと

圭輔が訊いてきた。