早乙女先生は、
蒼の肩をもう一度
ぽんと叩きながら、
「藤岡くん。
実は双子の弟で、
もう1人はE組に入る事に
なったのよ」
と言った。
E組、圭輔のクラスだ。
双子だから、
“兄”もすぐに人気が出るに
違いない。
真由はまだ見ぬ
蒼の“兄”への想像を
勝手に膨らませていた。
「じゃあ、藤岡君の席はね」
早乙女先生が
教室をぐるりと見渡す。
「どこにしよ……」
蒼の肩をもう一度
ぽんと叩きながら、
「藤岡くん。
実は双子の弟で、
もう1人はE組に入る事に
なったのよ」
と言った。
E組、圭輔のクラスだ。
双子だから、
“兄”もすぐに人気が出るに
違いない。
真由はまだ見ぬ
蒼の“兄”への想像を
勝手に膨らませていた。
「じゃあ、藤岡君の席はね」
早乙女先生が
教室をぐるりと見渡す。
「どこにしよ……」

