そして2人は

真由の住むマンションへと着いた。


圭輔は繋いでいた手を

そっとはなす。


今まであったその温もりを

大切にするように、

真由はその手を自分の胸にあてる。


「けいくん、今日はありがと」


そう言い、

真由はマンションへと入ろうと

体の向きを変えようとしたのと同時に、

ふわりと圭輔の腕に体が包み込まれた。