花恋-はなこい-

「あ……」


シンプルなデザインの

シルバーリングが2つ。


優しい輝きをはなって

入っていた。


真由が驚きを隠せず、

そのリングを見て固まっていると、

圭輔がそこから1つを

すっと取り出し、

「手、貸してみ」

と言った。


真由は

どちらの手を差し出せばいいのか

分からず戸惑う。