花恋-はなこい-

真由と詩織は中学時代、

同じ吹奏楽部に所属していた。


担当楽器は違えども、

同じ苦労を共にした同士、

今は姉妹のように仲がいい。


そんな詩織は、

私立の女子高に通う1年生だ。


圭輔の母親が

人数分の紅茶とお菓子を

テーブルに並べる。


それに合わせるように3人が座る。


「ねぇ、けいくん」


紅茶を一口飲んでから、

真由は圭輔に話しかけた。


「ん、何」


お菓子の封を開けながら

圭輔がこたえる。