花恋-はなこい-

圭輔の家が近づくと、

繋いだ手をぱっと離した。


あと1,2分で家に着く。


圭輔の家は住宅街にある

2階建てのモダンな一軒家だ。


初めて連れてこられた時、

真由は緊張のあまり

玄関の前で足がすくんで

動けなくなった。


男の子の家、

まして彼氏ともなると、

真由はどうしていいのか

分からずただただ硬直した。


今はすっかり

(と言っていいのだろうか)

家や家族の雰囲気にも慣れ、

もう一つの実家に

来たような感じがする。


圭輔は玄関のドアを開けると、

優しく真由をエスコートした。


「ただいま」