花恋-はなこい-

4人が笑顔で

視線を合わせる。


圭輔が軽く頷くと、

その場にすっと立ち上がった。


「先輩、卒業おめでとう!

 かんぱーい!」


「かんぱーい!」


圭輔の合図と共に、

4人が手にしている

グラスを勢いよく

重ね合わせた。


その音は大きく、

喜びに満ち溢れていた。


「ありがとう」


アイスコーヒーを

一口飲んでから聡史は言った。


ブラックのまま飲む聡史が、

年上だということを

改めて感じさせる。


真由はどうしても

コーヒーをブラックで

飲むことができない。


シュワシュワと口の中で

コーラの炭酸がはじける。


その感触が真由は大好きだ。