花恋-はなこい-

「ねぇねぇ」


みんなの視線が

一斉に杏奈の方を向く。


それを確認したのか、

一つ頷いてから

言葉を続けた。


「これからさ。

 聡史の卒業おめでとう

 パーティーしない?」


杏奈の提案に、

真由は圭輔と目を合わせ、

そしてにっこりと微笑んだ。


「いいね!

 パーティーしよう、

 ね、けいくん」


「あぁ。じゃあ、

 パーティー出来て盛り上がる、

 カラオケとかどう?」


「賛成!」


早速、真由たち4人は

校門へと歩き始めた。


聡史は杏奈と、

圭輔は真由と

手をしっかりと繋ぐ。


聡史の卒業パーティーが、

真由にとって

一生忘れられない

出来事になるとは、

この時誰も

想像すらしていなかった。