花恋-はなこい-

「圭輔。俺がいない間、

 杏奈のことよろしくな」


「俺は、真由だけしか

 見えないっすよ」


圭輔の言葉に

真由の胸がドキンと波打つ。


“真由だけしか見えない”


そう言ってくれたことが

素直に嬉しくて、

真由の口が緩む。


聡史はというと、

その言葉を受けて、

「こいつめー」と

言いながら圭輔の足元を

軽く蹴った。


じゃれ合う2人を

杏奈は笑いながら見守っている。


聡史を中心とした4人。


こうして高校で

一緒で過ごせる最後の時間、

みんなたくさん笑いあう。