花恋-はなこい-

「藤岡君がどんなに

 勝手なこと言っても

 勝手な行動しても、

 私の気持ちは

 絶対に変わらないんだから。

 私は……。

 私は、けいくんが好き。

 大好き!

 けいくんとは今、

 距離を置いてる状態だけど、

 私の気持ちは

 ずっとこれからも

 変わらないんだから!」


顔を真っ赤にしながらも

真由は思いのたけを全てぶつけた。


視線は蒼に向けてはいるものの、

今のこの言葉は

この体育館の中にいる圭輔へと

向けられたものだ。


ただ、真由には

圭輔の方を向く勇気までは

なかった。


誰もが予期していなかった

この展開に、

体育館にいるすべての人が

呆然としている。


真由の激しい息の音だけが

響いていた。