圭輔を想うことは

圭輔を信じること。


好きだったら、

圭輔を信じ続けて

その時を待ち続ける。


真由は聡史に言われた言葉を

何度も何度も呟く。


聡史だって、

杏奈を信じていたからこそ

会えない時間も頑張れた。


杏奈だって、

聡史を信じていたから

待ち続けた。


だからこそ、

2人は喜びを2倍にも3倍にも

分かち合えたのだ。


今は正直すごく辛い。


でも、圭輔のことを

信じ続ければ、きっと

圭輔も応えてくれる。


「けいくんのこと、信じる」


真由は両手を固く握りながら

小さく呟いた。