「おはよ、真由。

 ほら、冷めないうちに食べてね」


「うん、いただきます。」


スクランブルエッグを口に運びながら、

テレビをぼうっと眺めた。


ちょうど朝の占いが流れていた。


「今日はまあまあ、かぁ……」


ぽつりと呟きながら、

今度はトーストをほおばる。


「ほら、だらだらしてると、

 時間遅れちゃうわよ」


母親に言われて

真由は時計に目をやった。


もうすぐ7時半をさそうとしている。


「ホントだ。早くしなきゃ」


真由は慌てて朝食の残りを

口に入れ牛乳で流し込むと、

洗面台へ行き身だしなみを整えた。