花恋-はなこい-

「これ、お祝いに焼いてきたの。

 味は保証できないけど……」


「ホント? じゃあ、

 早速食べようよ。ね、聡史」


「ああ。嬉しいな、

 俺の為に焼いてくれてありがとう」


聡史の言葉に

真由は微笑みこくんと頷いた。


杏奈はお皿などを取りに

またバタバタと走っていった。




真由の作ったフルーツタルトは

とても好評だった。


杏奈は聡史の前だからか、

恥らいながらもぺろりと食べ

あっという間にお皿が

綺麗になった。


聡史もまた「疲れが癒される」

と言いながら、

豪快にぱくりと食べてくれた。

満足そうに微笑みあっている

2人を見て、

真由は作ってきて

本当に良かったと心から思った。