花恋-はなこい-

そんな真由に

自分を気付かせようと、

蒼はすぐさま追いかけて

真由の肩をがっしりと抱く。


ようやく蒼に気付いた真由は

目を丸くしながらも、

「……藤岡君。ごめん、

 はなして。お願い」

と、弱々しい声で言った。


しかし、

蒼は全く構うことなく、

「そーんな顔してちゃ、

 せっかくの可愛い顔が台無しだよ。

 俺と一緒にちょっと遊ぼうぜ」

と言うと、嫌がる真由を

無理やり引っ張り歩き出した。