花恋-はなこい-

そこにはいつもいる

生徒指導担当の先生が

竹刀片手に立っていた。


蒼は空いている片方の手を

高々とあげながら、

「先生、おはようございます」

と元気よく挨拶をした。


「お、今度は

 菅野と双子の弟の登場だな。

 さっき、片割れの姉貴が

 香坂と一緒にここ通ったぞ。

 あいつらがさっき

 言ってたんだが、

 香坂と菅野は別れて、

 それぞれそう

 くっつくことになったらしいなー」


にこやかに話す先生に

真由は全身の血の気が

引いていくのを感じた。