花恋-はなこい-

その無機質な響きに

真由はうろたえながらも、

「私、藤岡君に教えてないよ。

 なのに突然メールが……」

とこたえた。


それまで静かだった

圭輔の言葉に

徐々に感情が表れ始める。


「あいつ……。

 なんで真由のアドレスを……」


「私も分からないの。

 けいくん以外の男の子には

 教えてないし……」


あたふたする

真由の言葉を遮るように、

「くそっ」

と、今度は感情を

むき出しにして吐き出すと、

もう一度、

真由を見るとそっと

髪を優しく撫でた。