花恋-はなこい-

真由の呼びかけに

圭輔は少しだけ首を傾ける。


少しの間の後、

鼓動がどんどん早まるのを

感じながら

真由は勇気を出して

言葉を続けた。


「あの、ね。

 昨日、けいくんからの

 メールの後にね、

 ……藤岡君から

 メールが来たの」


圭輔の肩が一瞬だけ

ぴくりと動くのを真由は感じた。


その微かな動きに

真由の鼓動はますます激しくなる。


「藤岡、から?」


圭輔が今度は

真由と視線を合わせて訊く。


真由は圭輔を

見つめかえしながら小さく頷く。


「藤岡にアドレス、教えたのか?」