花恋-はなこい-

2人にとって

とても大切な時間。


それを噛み締めながら

真由たちは手を繋ぎ並んで歩く。


ただ、なんとなくだけれど、

圭輔の握る力が

いつもよりも強いように

真由には感じた。


やっぱり圭輔の頭には

蒼のことがあるのだろう。


なおさら昨日のあれを

言い出しにくくなる。


でもそのまま黙っているのも

圭輔に嘘をつくことになる、

そう思うと、

真由は思い切って

圭輔に切り出そうと口を開いた。


「ねぇ、けいくん」