花恋-はなこい-

珍しくアラームよりも

早く目覚めた。


真由はベッドから起き上がると

カーテンを勢いよく開けた。


雲ひとつない澄んだ真っ青な空。


透明感がありとても綺麗な色だ。


それとは対照的に

真由の心は深い濃い霧に

覆われているようだ。


重たく感じる心を

どうにか落ち着かせようと、

2,3度深呼吸をしてみる。


そして、制服に着替え

洗面台で身支度を整えると、

朝食を食べず

そのまま玄関へと向かう。


「いってきます」


リビングの方へ

そっと声を掛けると

真由は家を出た。


昨日の蒼からのメールを

圭輔に言ってもいいのだろうか。


言ったら圭輔は

一体どんな反応をするのだろうか。


いろんな思いが

真由の頭を駆け巡る。