『ほんとに居たんだ..』


暗闇の中、高田の顔がハッキリ見えた


「当たり前じゃん!わたしが呼んだんだし」


『それで..用はなに?』


少し冷たく言われてズキッとした


「あ、あのね...」




やばい



言葉が出てこない


せっかく考えた台詞、ひとつも出てこない



「その..えと..わ、わたし高田のことが...」



もうだめ


涙しか出てこない


どうしよう...





    


          
 
           ―ぎゅっ、










..えっ...?