あまり人の事情に土足で踏み込まないことがこの世界の暗黙のルール。 私にも探られたくないことがあるから深く踏み入ってこようとしない光くんと過ごす時間はとても心地良い。 だからいつもこうして暇があれば私がメールで光くんを呼びつけてマンションに遊びに来てもらっているのだ。 「おはよ」 眠そうな目をこすりながら私の前に腰掛ける。 .