ずっと近くにあったはずなのに、気がつくとどこにも無かった。 目が覚めると、いつもと変わらない真っ白な天井が見えて。 いつも私は1人、無の世界に取り残されたような錯覚に陥る。 「お腹すいたな‥。」 アパートの一室。 ここは働いているところの待機所で、私は毎日ここで寝泊まりしている。 ベッドから起き上がってキッチンに向かい、テーブルの上に置かれていたコンビニのおにぎりを1つ頬張った。 .