目を覚ますと、隣に俊輝が寝ていた。
「くすっ」
子供みたいな寝顔で思わず笑ってしまった。
「んぁ?夢凪、おはよう」
「ぅわっ」
あわてて体を隠す。
「別に良いだろ?全部見たんだし」
そう言われたけど、
やっぱり恥ずかしいんだよー
かぁーとなった。
「だって、恥ずかしいんだもん」
「可愛いな」
語尾にハートが付き添うな位の笑顔でいう。
きゅーん☆
「急にそんな事を言わないで下さい」
「そう思ったからさ」
変わらず笑顔でいう。
「あっ!私、小さい頃の夢みたよ?」
「ふぅん?」
「俊輝と、俊君と3人で遊んでて、誘拐の話聞いて、私、泣いちゃってさぁ・・・」
「それで俺が守るって言ったんだろ?」
そう言って俊輝は寝返り、顔が見えなくなった。
「そうだよ?」
「それで、結婚の・・・・・・」
「そうだよ・・・なんか、不思議だった」
「あーんなに簡単に約束しちゃったもんな」
「でも、叶うから良いじゃん」
そう言うと、ぐるっとこっちを向く。
そして、抱き締めた。
「夢凪、」
「ん?」
「大好きだ」
「!・・・私も」
少し離れてキスをした。
そして、また横たわり、
俊輝が夢凪の頬に触れる。
夢凪は俊輝を抱き締めた。