そう言うと携帯を見せてくる夢凪。
そして画面には
『どうせ今先輩と一緒でしょ?先生には早退って言ったから戻ってくんな☆』
という文が写し出されていた。
「ぷっ。面白いな。摩季ちゃん」
そうやって笑ったら今度は俺の携帯が鳴り出した。
「あ・・・」
『俊輝、お前もそろそろ大人の階段を登って良いと思ったから、先生に早退って言った。ファイティン♪』
・・・・・・・・・・はめられた。
「夢凪、どうする?」
「へ?」
「それぞれ帰るか、それとも、」
夢凪は小動物みたいな目で見てくる。
まぁこの選択は、夢凪だったら俺が傷付かない方を選ぼうとするだろうけど、
夢凪にはまだ難しいかな。
「正直言うと、俺は夢凪と居たい」
「えっ。あの、私・・・も」
まっまじ!?
今あの話した後なのに、良いのか!?
「じゃあ、俺ん家とか?」
「はっはい」
ヤバいヤバい!
清也、俺マジでヤバい!
清也のせいであっちの方に考えてる!
「じゃあ下駄箱で待ってて。」
「はいっ!待ってます」
笑顔でそう言う夢凪が可愛いくて、変な事を考えてる俺は最低だと思った。
でも、
とことんいじめてやろ