私と先輩


教室まで着いてきた先輩・・・

「じゃあ、帰り来る」

なんか、素っ気ないな。

「ん?どうした夢凪」

「怒ってますか?」

「なん・・・で俺が怒るの」

「車・・・・・・」

「確かに怒ってるけど、自分に、だから」

「え?」

「守るって言ったのにさ・・・」

「先・・・輩」

ん?なんでこの人目を閉じるの?
・・・・・・はっ!
いやいや、いくら敬語だからって

「この前みたいなのは無理ですよ」

そう言うと目を開ける。

「ちぇー」

「じゃあ、帰りに・・・」

そう言うと笑顔になる。

「おう、じゃあな」

そう言って手を振る。

なぁんか、子供みたい。


そして教室を振り返ると、
「・・・・・・」

「ちょっと何なの?この間より仲良いじゃない」
「いやー。俊輝先輩キス求めるなんてぇ」

などと叫んでた。
その中に2人、にやにやしていた。

「ねぇ、夢「おはよう」

摩希の声を遮った声の主は、
「おはよう、酉君」

酉君だった。
そしてまた摩希を見ると、

膨れていた。

「むー。中野君!」

「?あぁ、おはよう」

「そうじゃなぁい!」

「?」

酉君は声を遮った事に気付いてなく、摩希はキレていた。

そんな二人が面白かった。