「えぇ!?なんですかっなんで摩季の事」

「俺呼んだの摩季ちゃんだもん」

「えっそんなぁ・・・」

「ほんと、良い奴だよな」

「なんか、先輩が誉めると・・・」
ちょっと嫌な気分になる。
先輩は私のほっぺをつまんでS笑いをした。

「ヤキモチ?」

かぁぁっ
一気に顔が赤くなるのを感じた。

「あははっ図星?」

「むー。そりぁ、妬きますよ・・・」

「ふぅん」

先輩はなんか、嬉しそうに笑う。

「そう言えばさぁ、夢凪。」

「なんですか」

「敬語じゃん」

・・・しまったぁぁぁ!
どっどうしようっ

「ずーっと先輩ってさぁ・・・」

「すみませ「やだ」

「ひどいですよー」

「んーどうしよっかな♪」
「うぅ・・・」

「きーめたっ」

「はひっなんですかっ」

「キスして」

「・・・キ・・・ス?」

「うん。キス」

それだけ言って先輩は目を閉じる。

「うぅ・・・・・・」

   チュッ

一瞬だけ唇を付けた、軽いキス。
だけど先輩は、目を閉じたまま。

「もっと」

「もっもっもっと!?」

「しょうがないな。手本、してやろうか?」

「んん?」

『え』と言いたかったが、先輩に口を塞がれた。